こんにちは♡
看護師ねふなです
復職に向けて
知識の整理
今回は
心房細動と
心原性脳梗塞
について
お伝えします
心房細動と心原性脳梗塞
社会の高齢化に伴い心房細動の患者数は年々増加しています。
心房細動だけでは直接命に大きな影響を与えることは少なく自覚症状にも乏しいです。
しかし、心原性脳梗塞の原因にもなります。
今回は心房細動と心原性脳梗塞についてまとめました。
1.心房細動と血栓
心房細動
心房内に流れる電気信号の乱れによって起きる「不整脈」の一種
左右の心房が痙攣したように細かく震え、血液をうまく全身に送り出せなくなる病気
心房細動について詳しくはこちら
心房細動から血栓性塞栓症の機序
心房内の血液が滞留し、特に左心耳という部位に血栓が形成されやすくなる(約90%)
血栓は左心耳内で大きくなっていく
なんらかの拍子にその一部が剥がれ、動脈を通り臓器や組織に運ばれ、その先の血管を詰まらせる
心房細動自体の自覚症状がない人でも、血栓ができ、塞栓症リスクはあります
2.心原性脳梗塞
心原性脳梗塞
心房細動でできる血栓は比較的大きいため、その血栓が飛んだ時に詰まる血管は太く、広い範囲で梗塞を起こします。
特に脳の太い血管が詰まると、脳の広い範囲に影響が及ぶ
⇒突然重い症状があらわれる
死亡する危険性も高い
重い後遺症に悩まされる
脳卒中のリスク
心房細動のない人と比較し、5倍脳卒中を発症しやすい
約3分の1は将来的に脳卒中を発症する
3.心原性脳梗塞の特徴
心原性脳梗塞の特徴
もともと何もなかった血管に、大きな血栓が流れてきて突然詰まる
そのため、急激に症状が現れ、重症であることが大きな特徴
他の要因の脳梗塞と比較し重症度が高い
元気だった人が急に要介護状態に陥るため、ノックアウト型脳梗塞とも呼ばれている
一度発症すると約1割の死亡率
救命できた場合でも、約半数は寝たきりか車椅子生活など、重い障害が残る
心原性脳梗塞は脳梗塞の約3割を占める
心房細動の患者は心房細動のない人と比較し、5倍脳卒中を発症しやすい
4.心原性脳梗塞のリスク評価
CHADS2スコア
非弁膜症性心房細動における脳梗塞のリスク評価
脳梗塞の発生率を上昇させる因子の合計点から評価する
C心不全Congestive heart failure):1点
H高血圧(Hypertension):1点
A年齢(Age)≧75:1点
D糖尿病(Diabetes mellitus):1点
S2以前の脳梗塞/一過性脳虚血発作(Stroke/TIA):2点
1点以上で、抗凝固療法の開始が推奨
※0点の患者の中に抗凝固療法を必要とする患者が含まれる場合もある
CHA₂DS₂-VAScスコア
CHADS2スコアの欠点を補足する
C心不全Congestive heart failure):1点
H高血圧(Hypertension)収縮期血圧140≧:1点
A年齢(Age)≧75歳:2点
D糖尿病(Diabetes mellitus):1点
S2以前の脳梗塞/一過性脳虚血発作(Stroke/TIA):2点
V冠動脈疾患:1点
A年齢(Age)60歳以上75歳未満:1点
S性別女性:1点
2点以上で、抗凝固療法の開始が推奨
1点以上で、出血リスク等を考慮し抗凝固療法を検討する
5.心原性脳梗塞の予防
心原性脳梗塞の予防
心房細動の治療:薬物治療 アブレーション治療
不命脈薬物療法について詳しくはこちら
アブレーション治療について詳しくはこちら
抗凝固療法:ワルファリン DOAC
抗凝固薬物治療について詳しくはこちら
左心耳切除術
左心耳閉鎖術
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前回の記事はこちら
復職に向けて
知識の整理をしました
今回は
心房細動と
心原性脳梗塞
について
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看護師ブログ:ねふなHappyワークライフバランスは現役看護師がネフローゼ症候群発症し職場復帰を目指して奮闘する日々を綴っています
入院した経緯や療養生活で感じた不安など実体験を、同じ症状の方や看護や仕事に悩む方の参考になればと思っています
約10年間異業種で働いた後に看護師に復帰した経験もあります
看護師以外の方にも仕事や日常生活をHappyにする情報を提供できればと思っています