こんにちは♡
看護師ねふなです
電解質異常と
心電図変化
について
お伝えします
電解質異常と心電図変化
循環器領域では基本的な検査である12誘導心電図。
また、心筋の収縮には電解質の働きが重要で欠かせません。
電解質異常時には心電図に特徴的な変化についてまとめています。
1.心筋収縮と電解質
心筋収縮と電解質
ナトリウムイオン(Na⁺)、カリウムイオン(K⁺)、カルシウムイオン(Ca²⁺)
心筋の収縮において主要な電解質
電解質が細胞膜を通過するときに生じる電位差によって、心筋細胞を収縮させる
ナトリウム-カリウム交換ポンプ
細胞膜のイオン交換ポンプ
この働きによって、細胞膜の外側と内側にそれぞれNa⁺とK⁺が存在している
細胞膜のイオンチャネル
特定のイオンのみ通過することができる仕組み
このチャネルを移動できるのは、特定の濃度のイオンになる
抵抗値の高い細胞膜をイオンチャネルを通してイオンが通過することで、細胞膜電位という電位差が生じて心筋を収縮させる
分極
静止状態の心筋細胞内は、陽イオンであるK⁺が常に漏洩チャネルを通って常に細胞外へ出ていくことでマイナスの電位になっている状態
脱分極
NaチャネルからNa⁺が細胞内へと一気に流れ出ることで細胞内電位が上昇する状態
脱分極状態は、心電図で表すとQRS波に相当する
その後CaチャネルからCa²⁺が入るため、脱分極が維持される
脱分極が維持される時、電位の変化は大きくなく、心電図で表すとSTに相当する
再分極
漏洩チャネルからK⁺が出続けることによって再分極を起こし、心電図上ではT波を形成する
再びマイナスの電位となって分極状態へ戻る
この繰り返しによって心臓のポンプ機能が保たれている
2.電解質異常と心電図波形の特徴
電解質異常と心電図波形の特徴
Na⁺、K⁺、Ca²⁺イオンは心筋収縮に欠かせない
K⁺、Ca²⁺イオンは収縮の維持に関与する
Na⁺は細胞内外の濃度差が非常に大きく心電図変化が生じにくいという特徴がある
心電図上の特徴的な変化をきたすのはK⁺とCa²⁺の2つになる
高カリウム血症
要因:腎不全 クラッシュ症候群 横紋筋融解症
K=5.5
テント状T波
K=6.5⇒生命の危機
QRS幅延長
QRS振れ幅低下
テント状T波
低カリウム血症
要因:嘔吐、下痢 周期性四肢麻痺 利尿剤使用 原発性アルドステロン症
K=3.0
T波平低化
K=2.0
T波平低化
U波出現
高カルシウム血症
要因:悪性疾患 副甲状腺機能亢進症 ビタミンD中毒 甲状腺中毒 長期臥床
Ca=12
QT時間短縮
低カルシウム血症
要因:副甲状腺機能低下症 慢性腎不全 ビタミンD不足 過換気症候群
Ca=7
QT時間延長
※OT延長はVTに移行する危険性がある
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前回の記事はこちら
復職に向けて
知識の整理をしました
今回は
電解質異常と
心電図変化
について
お伝えしました
前回の記事も
ごらんくださいね♡
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看護師ブログ:ねふなHappyワークライフバランスは現役看護師がネフローゼ症候群発症し職場復帰を目指して奮闘する日々を綴っています
入院した経緯や療養生活で感じた不安など実体験を、同じ症状の方や看護や仕事に悩む方の参考になればと思っています
約10年間異業種で働いた後に看護師に復帰した経験もあります
看護師以外の方にも仕事や日常生活をHappyにする情報を提供できればと思っています