人工透析:血液透析の原理

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看護プチ情報看護知識:血液浄化療法① 看護
看護プチ情報看護知識:血液浄化療法①
看護師ねふな
看護師ねふな

こんにちは
看護師ねふなです

血液透析の原理を
お伝えします


血液透析の原理

看護師ブログ・往診イメージ
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血液中の老廃物を除去したり
体内水分や電解質の調整を
するため重要な腎臓

腎臓の働きを代替えする血液透析の
原理についてまとめています


1.透析療法

看護師ブログ:透析イメージ
看護師ブログ:透析イメージ

透析療法
人工的に血液中の余分な水分や老廃物を
取り除き、血液をきれいにする働きを
行う治療法

血液透析
機械に血液を通してきれいにする

腹膜透析
患者自身の腹膜を利用して
血液をきれいにする

腎臓の働きについて詳しくはこちら


2.血液透析

血液透析
血液透析

血液透析(Hemodialysis:HD)
透析液と血液の間にある半透膜を介し
水や物質の移動を行い
毒素を除去し不足物を補充する

※半透膜
水分とごく小さな物質のみを通過する膜

HDで可能なこと
1.不要な物質の除去
2.必要な物質の補充
3.酸塩基平衡の補正
4.水分の除去

HDの原理
限外濾過
透析器(ダイアライザー)の出口を
狭くするように圧力をかけて血液中の
余分な体液(主に塩分・水分)除去する

拡散
半透膜を介して濃度差のちがう溶液が
等しい濃度になろうと溶質が移動し

血液中の老廃物や電解質(主にK・P)が
除去され、カルシウムや重炭酸イオン
などは補充される

「写真でわかる透析看護アドバンス」は↓↓


3.除水の原理

看護師ブログ業務イメージ
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除水の原理=限外濾過
圧をかけることにより血液中から
水分および膜を透過できる溶質が
透析液側に移動する



4.拡散による物質のやり取り

看護情報イメージ画像
看護情報知識・拡散説明イメージ画像

拡散
水溶液中の物質は、濃い方から薄い方へ
移動し、均一な濃度になる性質

拡散による物質のやり取り
血液と透析液が半透膜を介し接している

透析液より血液中の方が濃度の高い物質
は血液側から透析液側に移動する

血液中より透析液の方が濃度の高い物質
は透析液側から血液側に移動する

透析液中の物質の濃度調整
血液中から除去したい物質は
血液中の濃度より低くする

補充したい物質は
血液中の濃度より高くする


5.透析液の組成

透析説明イメージ:看護師ブログ
透析説明イメージ:看護師ブログ

Na(ナトリウム):140mEq/L
血液中と同じ濃度とする
Naが除去されることで発生する
浸透圧低下を防ぐ

K(カリウム):2.0mEq/L
血液中から積極的にKを除去するために
低い濃度とする

低K血症を防止するためには0にしない
低K血症が発生する恐れがある場合は
透析液のK濃度を上げる場合もある

Ca(カルシウム):2.5~3.0mEq/L
腎不全患者はCaの取り込みに必要な
活性型ビタミンDを生成できない

透析液から補充する目的で
3.0mEq/Lの透析液が使用される

※二次性副甲状腺機能亢進症の患者
Ca製剤が薬剤として使用されるため
Ca濃度2.5mEq/Lの透析液を
使用する場合もある

Mg(マグネシウム):1.0~1.5mEq/L
腎不全患者は血中Mgが高くなるため
Mgが除去できるよう透析液は
低めのMg濃度とする

ブドウ糖100~150mEq/L
透析中の低血糖防止のために
100~150mEq/Lの濃度とする

HCO3:25~30mEq/L
アシドーシス補正のため透析液から
補充される


関連記事はこちら

腎・代謝系

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「カテーテル透析パーフェクトマネジメント」は↓↓


前回記事はこちら

看護師ねふな
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病院勤務復職に向け
知識整理をしました

今回は血液透析の
原理について
お伝えしました

前回の記事も
ごらんくださいね♡

看護プチ情報看護知識:脳神経系アセスメント

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最後までご覧いただき
ありがとうございます

ねふなHappyワークライフ
バランスは現役看護師が

ネフローゼ症候群発症
職場復帰を目指して
奮闘する日々を綴っています

入院した経緯や療養生活で
感じた不安など実体験を

同じ症状の方や看護や
仕事に悩む方の参考に
なればと思っています

約10年間異業種で働いた後
看護師に復帰した経験もあります

看護師以外の方にも仕事や
日常生活をHappyにする
情報を提供できればと思っています

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