
こんにちは
看護師ねふなです
血液透析の原理を
お伝えします

血液透析の原理

血液中の老廃物を除去したり
体内水分や電解質の調整を
するため重要な腎臓
腎臓の働きを代替えする血液透析の
原理についてまとめています
1.透析療法

透析療法
人工的に血液中の余分な水分や老廃物を
取り除き、血液をきれいにする働きを
行う治療法
血液透析
機械に血液を通してきれいにする
腹膜透析
患者自身の腹膜を利用して
血液をきれいにする
腎臓の働きについて詳しくはこちら
2.血液透析

血液透析(Hemodialysis:HD)
透析液と血液の間にある半透膜を介し
水や物質の移動を行い
毒素を除去し不足物を補充する
※半透膜
水分とごく小さな物質のみを通過する膜
HDで可能なこと
1.不要な物質の除去
2.必要な物質の補充
3.酸塩基平衡の補正
4.水分の除去
HDの原理
限外濾過
透析器(ダイアライザー)の出口を
狭くするように圧力をかけて血液中の
余分な体液(主に塩分・水分)除去する
拡散
半透膜を介して濃度差のちがう溶液が
等しい濃度になろうと溶質が移動し
血液中の老廃物や電解質(主にK・P)が
除去され、カルシウムや重炭酸イオン
などは補充される
「写真でわかる透析看護アドバンス」は↓↓
3.除水の原理

除水の原理=限外濾過
圧をかけることにより血液中から
水分および膜を透過できる溶質が
透析液側に移動する


4.拡散による物質のやり取り

拡散
水溶液中の物質は、濃い方から薄い方へ
移動し、均一な濃度になる性質
拡散による物質のやり取り
血液と透析液が半透膜を介し接している
透析液より血液中の方が濃度の高い物質
は血液側から透析液側に移動する
血液中より透析液の方が濃度の高い物質
は透析液側から血液側に移動する
透析液中の物質の濃度調整
血液中から除去したい物質は
血液中の濃度より低くする
補充したい物質は
血液中の濃度より高くする
5.透析液の組成

Na(ナトリウム):140mEq/L
血液中と同じ濃度とする
Naが除去されることで発生する
浸透圧低下を防ぐ
K(カリウム):2.0mEq/L
血液中から積極的にKを除去するために
低い濃度とする
低K血症を防止するためには0にしない
低K血症が発生する恐れがある場合は
透析液のK濃度を上げる場合もある
Ca(カルシウム):2.5~3.0mEq/L
腎不全患者はCaの取り込みに必要な
活性型ビタミンDを生成できない
透析液から補充する目的で
3.0mEq/Lの透析液が使用される
※二次性副甲状腺機能亢進症の患者
Ca製剤が薬剤として使用されるため
Ca濃度2.5mEq/Lの透析液を
使用する場合もある
Mg(マグネシウム):1.0~1.5mEq/L
腎不全患者は血中Mgが高くなるため
Mgが除去できるよう透析液は
低めのMg濃度とする
ブドウ糖100~150mEq/L
透析中の低血糖防止のために
100~150mEq/Lの濃度とする
HCO3:25~30mEq/L
アシドーシス補正のため透析液から
補充される
関連記事はこちら

「カテーテル透析パーフェクトマネジメント」は↓↓
前回記事はこちら

病院勤務復職に向け
知識整理をしました
今回は血液透析の
原理について
お伝えしました
前回の記事も
ごらんくださいね♡

最後までご覧いただき
ありがとうございます
ねふなHappyワークライフ
バランスは現役看護師が
ネフローゼ症候群発症
職場復帰を目指して
奮闘する日々を綴っています
入院した経緯や療養生活で
感じた不安など実体験を
同じ症状の方や看護や
仕事に悩む方の参考に
なればと思っています
約10年間異業種で働いた後
看護師に復帰した経験もあります
看護師以外の方にも仕事や
日常生活をHappyにする
情報を提供できればと思っています
