こんにちは♡
看護師ねふなです
復職に向けて
知識整理中
ステントグラフト
内挿術について
お伝えします
4つのポイントで知るステントグラフト内挿術
大動脈瘤
大動脈解離の治療
ステントグラフト内挿術について
4つのポイントで記載しています
「病気がみえる(vol.2) 循環器」はこちら↓↓
ポイント1:ステントグラフト内挿術
気になる職場の生の情報満載 看護師転職サイト『ナースJJ』ステントグラフト内挿術
カテーテル操作で
ステントグラフトを留置し
血管を補強とともに
動脈瘤の血流を遮断し
瘤の破裂を予防する方法
血液はステントグラフトの中を
通りますがステントグラフトの
外側の大動脈瘤には血液が流れず
大動脈瘤が縮小することもある
大動脈瘤が縮小しなくても
拡大が防止され破裂する
危険性はほとんどなくなる
ステントグラフト
人工血管に針金状の金属を
編んだステントを縫い合わせたもの
グラフト(人工血管)
人工血管の内腔を血液が通る
形は単純な管状
使いやすさ血栓で閉塞しないこと
生体に適していること
長く機能すること
安全に使えること等の重要な
因子を考慮され作成されている
ステント
内腔を保持するための
小さい器具の総称
自己のバネ力で自然に
拡張する物とバルーンで
拡張しその形状を保つ物がある
素材はステンレススチールや
ニチノール合金など体内に生涯留置される
メリット
肋骨を切らず・人工心肺を
使用しないで治療ができる
手術後の痛みが少なく
手術時間も入院期間も短縮できる
出血量が少なく輸血を
必要とすることが稀
デメリット
外科手術と同様に脳梗塞や
脊髄麻痺などの合併症リスクがある
人工血管置換術と比較し
大動脈瘤の再発の確率が高い耐久性で劣る
退院後もステントグラフトの
変形・破損・移動・感染などに注意が必要
ポイント2:ステントグラフト内挿術適応
腹部大動脈ステントグラフト内挿術
(EndoVascular Aneurysm Repair:EVAR)
胸部大動脈ステントグラフト内挿術
(Thoracic EndoVascular Aortic Repair:TEVAR)
腹部動脈瘤治療適応
1.動脈瘤の最大短径が
男性55mm以上、女性50mm以上
2.嚢状瘤
3.半年で5mm以上の瘤径拡大
人工血管置換術orEVAR
長期予後を見込みにくい症例:EVAR
開腹人工血管置換術の高リスク症例
不能症例に対する治療:EVAR
10年以上の予後が期待される
症例:開腹人工血管置換術
胸部動脈瘤治療適応
1.最大短径55 mm以上
2.6ヵ月で5 mm以上拡大する急速増大
3.Marfan症候群のような
結合織疾患などでは45 mm以上
4.嚢状瘤
人工血管置換術orTEVAR
開胸術ハイリスク症例
開窓型ステントグラフトに
よるTEVARやハイブリッドTEVAR
弓部大動脈瘤
TEVAR主に遠位弓部瘤が得意
胸部下行大動脈瘤
TEVAR(解剖学的に屈曲も少なく重要な分枝血管もない)
その他:頸部分枝からの距離が
十分に確保出来れば使用可能
Zone1~2の部位に存在しても
それが小弯側で頸部分枝から離れていれば使用可能
ポイント3:ステントグラフト内挿術エンドリーク
エンドリーク
血液が流れていた大動脈瘤の中に
ステントグラフトを挿入し
その周りには血液が流れないように
する手術だが・血液が流れないはずの
ステントグラフトの周りに血液が流れること
エンドリークの種類
タイプⅠ
動脈壁とステントグラフトの
圧着部からの血液の漏れ
破裂リスクが高い
エンドリークで治療が必要
タイプⅡ
大動脈瘤から出ている
血管からの血液の逆流
破裂のリスクが少ないが
最近・瘤拡大や破裂の事例が報告されている
タイプⅢ
ステントグラフトの重なり部や
損傷部からの血流のもれ
破裂リスクが高い
エンドリークで治療が必要
タイプⅣ
ステントグラフトの
グラフト部分からの血液の染み出し
留置直後に見られる
エンドリークで術後
拡大の原因となることはほとんどない
※造影CTやエコー検査で
エンドリークの有無やそのタイプを診断する
「頭・胸・腹 X線・CT画像に挑戦! ナースのための超入門」はこちら↓↓
ポイント4:ステントグラフト内挿術合併症
ステントグラフトによる側枝の閉塞
大動脈から分岐している
大切な血管をステントグラフトで
ふさいでしまった場合
その血管によって養われている
臓器に傷害が起こることがある
対麻痺(両足麻痺)
胸部下行大動脈から分枝している
脊髄を栄養する血管
(アダムキュービッツ動脈)を塞いでしまう
脊髄が虚血となり生じることがある
胸部大動脈瘤の治療の3−5%に
生じることが報告されている
凝固異常
動脈瘤の患者の約4%に認められ
ステントグラフト挿入後に発症する場合もある
消化管出血や脳出血など
重篤な出血の原因になることがある
エンドリークが原因の場合もあり
エンドリークを治療する血管内治療や
追加ステントグラフトが
凝固能異常に効果的な場合がある
動脈瘤による凝固能異常は認知度が低く
病院に通院していても見過ごされる場合がある
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復職に向けて
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ステントグラフト
内挿術について
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看護師ブログは
現役看護師がネフローゼ症候群発症し
職場復帰を目指して
奮闘する日々を綴っています
入院した経緯や療養生活で感じた
不安など実体験を同じ症状の方や
看護や仕事に悩む方の参考に
なればと思っています
約10年間異業種で働いた後に
看護師に復帰した経験もあります
看護師以外の方にも仕事や日常生活を
Happyにする情報を提供できればと思っています