
こんにちは♡
看護師ねふなです
復職に向けて
知識整理中
今回は心電図から
知る虚血病変を
お伝えします
心電図から知る虚血病変

虚血性心疾患を疑われた場合
早急な診断と治療が
予後を左右します
胸部症状救急搬送され
諸々の検査がなされます
その時に必ず実施される
心電図からも病変
部位は推測できます
そんな心電図と虚血病変に
ついてまとめています
1.急性冠症候群 ACS

急性冠症候群(ACS)
不安定狭心症と
急性心筋梗塞は臨床的に
一連の流れでとらえます
心電図所見
ST降下/上昇と
それに伴うT波の変化
aVR誘導のST上昇を
認めた場合は左主
幹部や多枝病変を疑う
※aVR誘導
右肩の方向から左室内腔を
のぞき込む誘導
左室心内膜側の
非貫通性虚血を反映
ST低下は虚血責任
冠動脈にかかわらず
V4〜V6誘導を中心に
認めるためST上昇と
異なり虚血の
部位診断が難しい
※ST低下が高度なほど
誘導数が多いほど
高度な虚血を
反映し予後は不良です
※広範なST降下と
aVR誘導のST上昇は
左主幹部や多枝病変で
左室心内膜側の
広範囲な虚血を反映します
心電図変化がないACS
後壁梗塞
通常の誘導ではST-T
変化を認めません
V1のR波増高
異常Q波の鏡面変化を
反映のみ認めます
背部誘導のV7~V9誘導で
ST上昇を認めることがあり
※左回旋枝を責任病変と
する心筋梗塞はST上昇を
伴わない場合が38%に
上るという報告もあります


2.病変部位と心電図所見

左冠動脈主幹部(LMT)
病変による前壁心筋梗塞
1.wide QRS
2.Ⅰ、aVLを含む
前胸部誘導のST上昇
3.低電位
※通常比べ30㎜Hg以上の
血圧低下の場合は
ニトログリセリン
(硝酸薬)舌下投与は控えます
後壁の心筋梗塞
V1誘導でのR波増高
後壁の貫壁性梗塞の
鏡面像として対側性
(reciprocal)に前胸部
誘導のST降下や
上向きのT波を
認めることも多いです
側壁梗塞
Ⅰ、aVLおよび
側胸部誘導でST上昇
右室梗塞
Ⅱ、Ⅲ、aVfに変化が
出やすいです
※Ⅱ、Ⅲ、aVf誘導の
ST上昇を認めたら
対側性変化に注目
下壁梗塞
※aVLの対側性変化に
注目します
左回旋枝による
下壁梗塞の場合
aVL誘導のST降下が
側壁の虚血による
ST上昇に相殺されます
その場合は前胸部誘導に
対側性変化が現れます
急性下壁梗塞で
右室虚血を合併した場合
対側性変化としての
前胸部誘導のST降下は減弱
右室虚血が右側胸部
誘導だけでなく
V1誘導を中心とした
前胸部誘導のST部分を
上昇させる方向に
働くためおこります
前壁の非ST上昇型梗塞
(NSTEMI)
下降傾斜型
(downsloping)ST降下と
陰性T波が特徴で
鏡面像による後壁梗塞の
所見とは異なります
3.STEMI とNSTEMI
ST上昇型心筋梗塞(STEMI) と
非ST上昇型心筋梗塞(NSTEMI)
重要なことは心電図変化に
至る虚血の状態です
STEMI
心筋の貫壁性虚血であり
冠攣縮性狭心症を除いては
急性心筋梗塞を疑います
責任冠動脈病変の
推測が可能です
NSTEMI
心内膜下の虚血であり
不安定狭心症もしくは
心内膜下梗塞の状態です
心電図のST低下部位から
虚血領域を推測することは
一般には困難です
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「循環器診療コンプリート 虚血性心疾患」はこちら↓↓
前回記事

復職に向けて
知識整理をしました
心電図から知る
虚血病変について
お伝えしました
前回の記事も
ごらんくださいね♡

看護師ブログ
ネフローゼ症候群発症
職場復帰を目指して
奮闘する日々を綴っています
ネフローゼ症候群で
入院した経緯や療養生活で
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参考になるようにしています
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まとめて紹介しています
約10年間異業種で働いた後
看護師に復帰した経験もあります
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