こんにちは♡
看護師ねふなです
Forrester分類と
Nohria-Stevenson分類
について
お伝えします
Forrester分類とNohria-Stevenson分類
心臓は全身の血液を循環させるポンプの役割を持ち生命維持に欠かせない臓器です。
急性心筋梗塞における急性心不全の予後を予測する目的で作成されたForrester分類
近年、虚血以外の心不全の病態把握にも活用されています。
今回は、Forrester分類とNohria-Stevenson分類についてまとめています。
1.Forrester分類
Forrester分類
Swan-Ganzカテーテルより得られたデータに基づいた、ポンプ失調の重症度分類
(1977年にJ. S. Forresterが考案)
急性心筋梗塞における急性心不全の予後を予測する目的で作成された分類
臓器灌流とうっ血を客観的指標で評価するため、虚血以外の心不全の病態把握にも有用
病態評価と治療方針決定に非常に有用
病型の進行に伴い死亡率が増加することが示されている
肺うっ血、末梢循環不全の各指標を基準に4群に分類する
肺うっ血の指標:平均肺動脈楔入圧18mmHg
末梢循環不全の指標:心係数2.2L/min/㎡
ウィークポイント
観血的測定を前提に作成されたもので、侵襲度が高い
加齢に伴い低下する心係数について年齢補正がされていない
肺動脈圧・肺血管抵抗などの指標は含まれていない
循環について詳しくはこちら
虚血性心疾患について詳しくはこちら
2.Forrester分類を基準にした治療
SubsetⅠ
肺動脈楔入圧18mmHg未満、心係数2.2L/min/㎡より大
ポンプ失調を認めず、血行動態としては問題ない
⇒鎮痛薬または鎮静薬の投与により経過をみてよい
SubsetⅡ
肺動脈楔入圧18mmHg以上、心係数2.2L/min/㎡より大
左室の前負荷が増加し心拍出量を維持している状態で、肺うっ血を伴うが末梢循環不全は伴わない
⇒肺うっ血を軽減させる目的で利尿薬か血管拡張薬を投与する。
利尿薬にはフロセミドの他にナトリウム利尿ペプチド(hANP)使用する
SubsetⅢ
肺動脈楔入圧18mmHg未満、心係数2.2L/min/㎡以下
肺うっ血は認めないが、末梢循環不全を伴い、左室の前負荷が十分でない
適正な補液が必要である
心係数改善が遅延するようならカテコラミンを投与する
SubsetⅣ
肺動脈楔入圧18mmHg以上、心係数2.2L/min/㎡以下
肺うっ血と末梢循環不全がともに認められ、最も血行動態の悪化した群である
⇒利尿薬、血管拡張薬、カテコラミンを併用し、強力に治療する
薬物療法で効果が得られない場合は、IABP、PCPSなどの補助循環も併用する
IABPについて詳しくはこちら
PCPSについて詳しくはこちら
3.Nohria-Stevenson分類
Nohria-Stevenson分類
うっ血所見と低灌流所見の有無から判断し、心不全の病態を4つに分類したもの
非侵襲的に心不全の病態を分類でき、臨床の場において有用
末梢循環および肺聴診所見に基づいた心不全患者のリスクプロファイルとして優れている
うっ血所見の有無でwetかdryに分類
起坐呼吸
頚静脈の上昇
浮腫
腹水
肝頚静脈圧逆流
低還流所見の有無でwarmかcoldに分類
小さい脈圧
四肢冷感
傾眠傾向
低Na血症
腎機能悪化
4.Nohria-Stevenson分類基準にした治療
Profile A
うっ血所見なし 低還流所見なし
⇒経口心不全薬の調整
Profile B
うっ血所見あり 低還流所見なし
短期間での死亡例(心臓移植を含む)が多い
⇒血管拡張、利尿薬
Profile C
うっ血所見あり 低還流所見あり
短期間での死亡例(心臓移植を含む)が多い
⇒血管拡張薬+強心薬 血圧維持後に利尿薬
効果がなければ補助循環
Profile L
うっ血所見なし 低還流所見あり
⇒輸液 循環不全が遅延すれば強心薬
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前回の記事はこちら
復職に向けて
知識の整理をしました
今回は
Forrester分類と
Nohria-Stevenson分類
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看護師ブログ:ねふなHappyワークライフバランスは現役看護師がネフローゼ症候群発症し職場復帰を目指して奮闘する日々を綴っています
入院した経緯や療養生活で感じた不安など実体験を、同じ症状の方や看護や仕事に悩む方の参考になればと思っています
約10年間異業種で働いた後に看護師に復帰した経験もあります
看護師以外の方にも仕事や日常生活をHappyにする情報を提供できればと思っています