看護プチ情報アドレナリンの働きポイント7

*本サイトはアフィリエイト広告を利用しています。
看護プチ情報看護知識~循環作動薬~ 看護
看護プチ情報看護知識~循環作動薬~

「アドレナリンとノルアドレナリン似ているようで違う、使い分けってどうするの?」そう思いつつ使っています。ここで、アドレナリンの働き、作用をまとめました。循環作動薬の知識を日々の看護実践にいかしてみてください。

仕事選び転職サイトはこちら↓↓

働きポイント①

循環作動薬
血管収縮薬、昇圧薬、強心薬、交感神経刺激薬等の総称です。
カテコラミンをはじめとした種々の血管作動薬が用いられます。
これらの薬物は血管収縮薬と血管拡張薬に大別され、その作用は血管平滑筋を収縮あるいは弛緩するという点では同じですが血管平滑筋の収縮弛緩過程における作用機序は異なっています。
また、心臓を含めた血管以外への作用機序もそれぞれ異なります。

働きポイント②

カテコラミン
体内の副腎髄質から分泌されるホルモンの総称。
自然界に存在するカテコラミンはアドレナリン、ノルアドレナリン、ドパミンです。
人工的に合成されたカテコラミンにはイソプロテレノールやドブタミンです。
循環作動薬であるカテコラミンの作用は強心作用血管収縮作用に分けられます。
カテコラミン類は投与量・投与スピードをγという単位で表します。
体重1kg、1分当たりの薬剤投与量(㎍)のことで、体重は実測体重ではなく、標準体重を用います。
※1γ=1㎍/kg/分
アドレナリン、ノルアドレナリン
交感神経の刺激により腎臓上部の副腎髄質から分泌されます。
それらは心拍増加、呼吸促進、血圧上昇、血糖値上昇血液中の糖分を増やしたりするホルモンや交換神経系や中枢神経系の神経伝達物質として重要な役割を果たします。
ホルモンは体内の特定の組織や器官で産生された後に直接体液中に分泌され循環血流によって全身に運ばれ特定の組織・器官の活動を微量で調整する働きがあります。
ドパミン
ノルアドレナリンの前駆物質であり、主に神経伝達物質として作用します。
神経伝達物質とは神経細胞間で情報を伝達する物質のことを指しホルモンに比べて局所的に作用するのが特徴です。
共通した性質として長期に投与すると効果減弱(耐性)が見られます。

もっと詳しく知りたい方には
イメージしやすい「初めての循環器看護」はお勧め↓↓

働きポイント③

血圧維持
血圧=心拍出量×末梢血管抵抗
心拍出量を決定する因子
循環血液量
心拍数
心筋収縮力
末梢血管抵抗を決定する因子
血液の粘度
動脈壁の弾性
血管床の面積
心拍出量を上げる薬剤が強心薬、血管抵抗を上げる薬剤が血管収縮薬になります。

働きポイント④

アドレナリン受容体
カテコラミンが作用する受容体(アドレナリン受容体)は「α受容体(α₁受容体とα₂受容体)」「β受容体(β₁受容体、β₂受容体)」に大別されます。
それぞれの受容体はシナプス後膜に存在し、神経伝達物質と結合することで生体反応を起こします。
ただし、α₂受容体はシナプス前膜にも存在する自己受容体で、遊離された神経伝達物質によって遊離を抑制します。これを負のフィードバックといいます。
アドレナリンはα受容体とβ₁およびβ₂受容体に作用し、ノルアドレナリンはα受容体とβ₁受容体に作用します。

カテコラミン受容体と主な作用

働きポイント⑤

アドレナリンの作用
血管のα受容体に採用して血管を収縮させて血圧を上昇させる一方で、心臓のβ₁受容体に作用して心拍数増加・心収縮増強を起こします。
この作用により心肺蘇生時や心機能が低下している状況において有用な薬剤です。
緊急時の迅速な対応を可能にするプレフィルドシリンジ製剤(0.1%アドレナリン1mg/1mがシリンジ内に充填されたもの)があります。
アナフィラキシーショックでは、肥満細胞からのヒスタミン遊離により高度の血管拡張・血管透過性の亢進・心機能の低下が生じます。
このような状況下において、アドレナリンはα受容体に作用して血管収縮やヒスタミン遊離作用を抑制するため第一選択薬として使用されます。
蜂毒や食物、薬剤アレルギー、アナフィラキシーショック時の症状緩和を目的としたアドレナリン含有の自己注射型注入器「エピペン」が使われています。
アドレナリンは気管支にあるβ₂受容体を刺激し気管支を拡張させます。
そのため、気管支が収縮している気管支喘息に対しても使用されます。

もっと詳しく知りたい方には
知りたいツボを押さえてある「循環器看護のキホン」はお勧め↓↓

働きポイント⑥

ノルアドレナリンの作用
強力な血管収縮作用をもち、心収縮力も増強させので、強力に血圧を上昇させます。
そのため、心機能が低下し血圧が上がらない状況で有用です。
ノルアドレナリンは高度の血管収縮作用により、血圧を上昇させる作用が強いため反射的に心拍数を変化させない、または減少させるように働きます。
その結果、心拍出量が減少します。これにより肺循環系では肺動脈圧は上昇し、体循環系においては腎血流量や肝血流量が減少します。

仕事選び転職サイトはこちら↓↓

働きポイント⑦

カテコラミン受容体と作用の強さ

カテコラミン受容体と作用の強さ

もっと詳しく知りたい方には
心不全とカテコラミンの関係もわかりやすい「心不全看護」はお勧め↓↓

関連記事はこちら

看護プチ情報

前回の記事はこちら

看護プチ情報看護知識:OODAループ

仕事選び転職サイトはこちら↓↓

タイトルとURLをコピーしました