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こんにちは♡
看護師ねふなです
復職に向けて
知識の整理をしました
今回は
心不全
について
お伝えします
3つのポイントから看る心不全
心不全患者の観察ケアをしていくうえで、その根拠についてまとめています。
「伸展ステージ別に理解する心不全看護」はこちら↓↓
心不全
心不全は病名ではありません。
様々な原因により心臓の能力が低下し各臓器に血液を十分に送り出せず起こる不健全な状態です。末梢循環不全、肺や体静脈系のうっ血がおこります。
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心臓の働き
心臓のポンプ機能
心筋は収縮して血液を送り出し、また、心筋が拡張して血液を心腔内に吸い込む規則的な動きをしています。
この規則的な収縮と拡張により血液は、心臓内で右心房→右心室→左心房→左心室の順に、一方通行で流れ全身に血液を循環させています。
血液の循環により各臓器はは酸素や栄養受け取り、二酸化炭素や老廃物を排出することができます。
看るポイント1観察項目
身体所見の観察
左心不全症状
不整脈、頻脈
呼吸困難、低酸素、起坐呼吸
易疲労性
夜間頻尿、尿量低下、浮腫、頸静脈怒張
喀痰、肺ラ音
四肢冷感、湿潤などの有無
右心不全症状
肝腫大、腹水貯留
食欲不振、低栄養、嘔気などの有無
薬の副作用
不整脈
低血糖、高カリウム血症
悪心・嘔吐
喘鳴
腎機能低下
バイタルサインの測定
血圧、脈拍、呼吸数等
呼吸の観察について詳しくはこちら
循環の観察について詳しくはこちら
モニタリング
![](https://www14.a8.net/0.gif?a8mat=3YYNI3+ZQ4XM+2YJA+BXIYQ)
看るポイント2観察の根拠
症状出現の根拠を知ることで観察の根拠がわかります。
低酸素
左心不全で心拍出量が減少すると肺でのガス交換が不十分となります。
浮腫
低心拍出により腎臓への血流が低下尿の量が減ります。 水分を体外に排出できず浮腫が起こります。
また、全身の血液が心臓に戻れずに鬱滞することも、浮腫の原因となります。
消化器症状・低栄養
消化管臓器への水分の鬱滞により症状が出現し、それに伴い食欲不振、低栄養が引き起こされます。
また、低栄養と浮腫により褥瘡のリスクも高まります。
痰の性状
痰がピンク状の泡沫性状は肺水腫を示唆します。
心拍出量が低下し、肺うっ血が進行し肺胞内に血球や蛋白成分の露出し泡沫性状として現れます。
呼吸音
乾性のラ音:うっ血性心不全
湿性のラ音:肺うっ血
尿量
心拍出量が減少による腎血流の低下にともなう尿量の低下
薬剤効果の確認
意識レベル
低心拍出であれば脳への血流も減少するため、不穏やせん妄が出やすくなる
観察から左心・右心どちらの機能が弱まっているかを把握し、それぞれの心不全の状況に応じた苦痛の緩和、二次的合併症の早期発見や対応を行います。
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看るポイント3ケアの根拠
確実な治療管理
心不全急性期では、様々な、循環管理薬の使用、人工呼吸器、補助循環装置など多岐にわたり、その管理により治療の効果も左右されます。
苦痛の緩和
安静を強いられたり、ラン類による拘束感、また、症状からおこる呼吸困難など苦痛が多く、そのストレスによって心負荷の増大を引き起こすことがあります。
心負荷の軽減
運動負荷や、精神的負荷によっても心負荷は増大されます。
水分管理
点滴量、飲水量、排泄量を管理し循環血液量の維持と心負荷の管理が必要です。
栄養管理
低栄養が生命予後を悪化させる因子となりえます。
清潔の保持
浮腫、低栄養から褥瘡のリスクがあります。
排便コントロール
水分制限、安静により便秘に傾きやすいです。
また、排便時の努責は心負荷になります。
精神的ケア
ストレスによる交感神経の活性化は心筋酸素消費量を増大、冠攣縮性狭心症、血栓形成を引き起こします。
また、抑うつは心不全予後を悪化させるとも言われています。
せん妄ケア
循環不全の影響でせん妄を発症しやすいため、早期介入が必要です。
生活指導
心不全は、症状が緩解しても再び増悪のリスクがあるため患者自身のセルフモニタリングが重要になります。
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看護師ブログ:ねふなHappyワークライフバランスは現役看護師がネフローゼ症候群発症し職場復帰を目指し奮闘する日々を綴っています。
ネフローゼ症候群について、入院の経緯、療養生活の不安などをお伝えしています。
同じ症状の方の療養生活への不安や悩みの参考になればと思っています。
また、一度看護師をやめて、異業種で約10年働き再び看護師復帰をした経験もあります。
そんな経験が、看護師の方への仕事の参考になればと思っています。
看護師以外の方の悩み解消や日々をHappyに過ごす参考になればと思っています。