ネフローゼ症候群療養日記:11

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ネフローゼ症候群療養日記~自宅療養⑪~ 療養日記
ネフローゼ症候群療養日記~自宅療養⑪~

看護師ブログ概要

ねふな看護師ブログ
プロフィールでもお伝えしている看護師として
勤務後一旦異業種で働き再び看護師復帰をした経験があり

今回ネフローゼ症候群に罹患し職場復帰を目指します

その時々の不安や悩み、また参考になったことをお伝えしていき
看護の知識もちょっとずつまとめてアウトプットしていきます

初めて入院にまで至った病気ネフローゼ症候群について入院の経緯をお伝えし
少しでも同じ症状の方がの療養生活の参考になればと思います

今回は体重増加とネフローゼ症候群再発についてお伝えします

勤務イメージ:看護師ブログ
勤務イメージ:看護師ブログ

プレドニン内服内服と骨粗鬆症

ステロイドの服用による骨強度の低下は必発でステロイド性骨粗鬆症といわれます

ステロイド性骨粗鬆症は骨密度が保たれていても骨折がなくても
原発性骨粗鬆症に比べて骨折しやすくなります

特徴として、骨密度の低下よりも骨強度低下に伴う骨折リスクが大きいことがあります

臨床的特徴
①骨量の減少はステロイド薬内服量に依存していてプレドニゾロン換算7.5mgを
内服時には脊椎骨折相対危険度が5倍になると報告されています

②骨量の減少はステロイド内服後3~6ヵ月以内に急激に進行して特に椎体や
大腿骨頸部で進行が顕著で閉経後骨粗鬆症に比べて進行が極めて早いです

③骨量のみならず骨微細構造も低下しているので骨量の低下が軽度でも日常生活での
軽い動作でも骨折してしまうような脆弱性骨折を引き起こします

④BMI低値・疾患活動性・高齢・臥床・機能障害・閉経・臓器障害などの要因があると
より骨粗鬆化が助長されます

⑤ステロイド内服開始後の骨減少率は初めの数ヶ月で8~12%と極めて高いです

ステロイド副作用についての記事はこちら

骨粗鬆症予防・ケア

ステロイドを3か月以上服用または服用予定の患者で
①すでに骨折がある
②65歳以上
③プレドニン換算で1日に7.5㎎以上服用している④骨密度が若年成人平均70%未満の
いずれかに該当する場合は薬物治療をすべきとされています

①50歳以上65歳未満②プレドニン換算で1日に5mg以上7.5mg未満服用している

③骨密度が若年成人平均70%以上80%未満のいずれか2項目を満たす場合も
薬物治療が勧められます

ステロイド性骨粗鬆症による骨折を予防するための治療としては
アレンドロネートおよびリセドロネートが第1選択薬として推奨されています

この両薬剤が何らかの理由で使用できない場合の代替薬としては
遺伝子組み換え:テリパラチド・イバンドロネート・アルファカルシドール・カルシトリオールが推奨されています

日常生活での注意事項としては喫煙や過剰なアルコール摂取などの骨粗鬆症の危険因子となる生活習慣の改善・薬剤の正しい理解・ビタミンDやカルシウムのサプリメント補充・普段からの運動や歩行習慣の励行・荷重運動・転倒予防・脊椎骨折した際の歩行時のコルセット着用などです

療養サポートイメージ:看護師ブログ
療養サポートイメージ:看護師ブログ

アレンドロン酸ナトリウムと骨吸収抑制薬関連顎骨壊死

ビスフォスフォネート製剤(BP剤)などの骨吸収抑制薬は骨の代謝を抑えることで
骨からカルシウムが出ていくことを防いでいます

しかし、同時に新しい骨や歯茎などの軟組織を作る機能も抑制されます

そこから細菌が感染することによって傷が治りにくくなり顎骨壊死などの副作用が起こります

そのため抜歯などの外科処置以外にも糖尿病などのコントロール状況・義歯の装着
歯周病・縁の尖った被せもの等が原因になることもあります

抜歯に関係なく虫歯の放置による顎骨への歯性感染と思われる症例でも発生します

そのため抜歯の有無に拘ることなく定期的な歯科受診と口腔環境の維持が重要です

一度骨壊死が起こると自然治癒は困難あるいは長期間を要するため外科手術にて
対応する場合もあります

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歯科受診①

かかりつけ歯科で定期的に検診を受けていたのですがネフローゼ症候群罹患と入院で
定期健診もできいませんでした

退院し腎臓内科の定期受診でも経過に問題ないので検診してきました

歯茎もやせたのか下がってきたのか知覚過敏の症状が気になっていたのと
ネフローゼ症候群罹患しステロイド薬・アレンドロン酸ナトリウム内服なども伝えての受診です

知覚過敏に関しては歯の磨きすぎなので優しく磨く事フロスなども活用することを
アドバイスもらいました(フロス普通に使ってますが)

ステロイド内服中の為歯周病にはなりにくいそうで
アレンドロン酸ナトリウムに関しては特に外科的処置は無かったので問題なしです

久し振りの歯科定期受診ですが、問題もなく一安心でした。

歯科イメージ:看護師ブログ
看護師ブログ:歯科イメージ

歯科受診②

歯科受診後もフロス・ブラッシング・ウォーターピックを駆使して口腔ケアに勤しんで
いましたが詰めてあるものが取れてしまいました

取り急ぎいつもの歯科へ受診ですが・だいぶ前に治療していたものだね

詰め物自体が感染原になって虫歯になって外れたんだね

虫歯自体はごく浅いものだからもう大丈夫という事でした

詰め物が外れていなければ痛みも全くないのでそのまま放置され虫歯は進行し
もしかして知らないうちに顎骨壊死に至っていたのではと思います

更に口腔ケアをしていこうと決意しのたでした

ステロイド離脱症候群

不眠がステロイド内服の影響とは言え自己判断の中止は禁止です

長期間ステロイドを外部から補給していると副腎皮質が委縮しステロイドを
作る力が弱くなり
体内で作るステロイドの量が少なくなります

この状態でステロイドを急にやめたり飲み忘れたりすると体内のステロイドの量が
急激に減少し不足したステロイドを自らの副腎皮質からの分泌で補うことができず

副腎不全・離脱症状(低血糖、全身の倦怠感、発熱、低血圧、嘔吐…etc)などの
命にかかわる症状がおこり病態の再燃・悪化の可能性もあります

副作用が気になったり、症状が改善しても
自己判断での中止は絶対にやめましょう!

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