こんにちは♡
看護師ねふなです
復職に向けて
知識の整理をしました
今回は
人工呼吸器管理中の
鎮静・鎮痛を
お伝えします
4つのポイントで知る人工呼吸器管理中の鎮静・鎮痛
人工呼吸器管理中には切っても切れない
関係の鎮静と鎮痛について記載しています
ポイント1:鎮静・鎮痛の目的
人工呼吸器管理中の患者疼痛
苦痛にさらされていることを前提に管理が必要です
苦痛を取り除くためにも
鎮静・鎮痛を効果的に行う事が重要
具体的に以下の効果をもたらします
不安緩和
気管チューブ留置の不快感の減少
動揺・興奮を抑え安静を促進
睡眠の促進
気管内吸引の苦痛を緩和
自己抜去の防止
処置・治療の際の意識消失(麻酔)
筋弛緩薬投与中の記憶消失
酸素消費量・基礎代謝量の減少
換気の改善と圧外傷の減少
人工呼吸器との同調性の改善
呼吸ドライブの抑制
ポイント2:鎮静前に考慮する点
1)患者とのコミュニケーション確立
筆談・読唇術・文字ボードなどの
非言語的コミュニケーションを用いて
患者の意思やニードを明らかにします
2)患者に置かれた状況の説明
現状や処置・ケアについて説明を行い
理解できるように働きかけます
「期間・予定」など具体的に説明を
行うことは患者の目標や励みになります
人工呼吸器装着によるデメリット
(声が出せない気管チューブ留置による苦痛・違和感など)や
鎮静薬の使用が可能であることを説明します
3)安静による苦痛を除去
体位交換・除圧マット類などを
用いることによって体位を調節します
4)疼痛管理
気管チューブによる疼痛や術後疼痛など
疼痛はスケールによる評価を行ない、積極的に取り除き
苦痛を軽減させる鎮痛を行うことは
患者のストレス反応を減少させ
咳嗽や深呼吸を容易にし呼吸器合併症の予防にもつながり
適切な鎮痛が行われれば鎮静を行う必要性も
少なくなり過度の薬物投与を避けることができます
5)ベッド周辺の環境調整
音(医療者の足音や話し声・アラーム音など)
照明の調節・プライバシーへの配慮を行ないます
医療スタッフとの人間関係(信頼関係)も重要な環境のひとつです
6)日常生活のリズムと睡眠の確保
時計・カレンダーを活用し日時を伝え
光の調節や睡眠リズムを整えます
7)家族との時間確保
患者家族の面会を延長し家族とともにいる時間を確保します
ポイント3:鎮静薬の影響
1)循環・呼吸への影響
呼吸不全患者は交感神経系が過緊張状態にあることが多く
鎮静により交感神経活動が減弱して血圧低下を起こす危険性があり
呼吸不全患者以外においても循環抑制を起こす可能性があり
ウイーニング中は1回換気量や呼吸数の低下にも注意します
2)中枢神経系への影響
長期の鎮静薬投与により鎮静効果の遷延や
意識レベルの判定困難のほか腸管麻痺などを起こすことがあり
場合によっては中枢神経障害などの合併症症状が
不明確となり発見が遅れる危険性があります
3)薬剤耐性
有効な鎮静レベルを保つことが困難となる場合があり
鎮静スケールを用いて鎮静レベルを定期的に評価し
バイタルサインを含め全身状態を観察することが重要
長期投与後に中止する場合は退薬症状の出現にも注意する必要があります
ポイント4:鎮静薬過剰投与・過小投与
1)過剰鎮静
1.鎮静され、安静臥床が長期に及ぶと廃用萎縮を起こします。
2.不動化により、褥創、深部静脈血栓症・肺梗塞のリスクが増加します。
3.鎮静薬使用による臥床と陽圧換気によって下側肺傷害を生じます。
4.呼吸筋の萎縮や筋力低下により人工呼吸器離脱が困難となり人工呼吸器装着期間が遷延
5.持続鎮静は、人工呼吸器関連肺炎(VAP)発症の危険因子です。
6.免疫機能の低下により易感染状態となります。
鎮静により高度意識障害をつくると肺炎などの感染症が惹起しやすくなる。
意識レベルや精神状態と免疫能は密接な関係があります。
7.ICU入室中の場合、入室中の記憶を残さない状態でいると、ICU退室後の病状回復後に抑鬱状態などの精神障害の原因となる場合があります。
2)過少鎮静
1.鎮静の目的が阻害されます。
a.患者の快適性・安全の確保
b.酸素消費量・基礎代謝量の減少
c.換気の改善と圧外傷の減少が達成されない
2.不安やストレスの増大により興奮・不穏状態を呈することがあります
関連記事はこちら
看護プチ情報看護知識:人工呼吸器管理中フィジカルアセスメント
前回の記事はこちら
復職に向けて
知識の整理をしました
今回は
人工呼吸器管理中の
鎮静・鎮痛
について
お伝えしました
前回の記事も
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現役看護師がネフローゼ症候群発症し
職場復帰を目指し奮闘する日々を綴っています
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